13年間にわたって、世界各国で開催されてきた"ad:tech"は今回日本初開催となります。
ad:tech tokyoは9月の2日~3日の2日間開催されましたが、2日目にだけ行ってきました。1日目のtwitterの様子を見てたら穏やかではないようだったので、どっちも行っとけばよかったとかなり後悔しながら2日目に参戦。(次回は全て出席したいと思います。)
まず"ad:tech tokyo"の基本的なご紹介を。インタラクティブ・デジタル・マーケティングのスペシャリストや各業界のマーケットリーダーからノウハウを学べたり、色んな参加者とお話したり意見を交わしたりとお祭り的な催しで、俗に言うセミナーのようなものとは全くもって違って、まとまった話をしなくてもよくて、自由に広告とテクノロジーのマーケティングについて話せるっちゅう刺激で埋め尽くされたカンファレンスです。
ad:tech tokyo 2009.09.03に参加したキーノートとセッションで聴いたコト、感じたコトを記念にメモっときたいと思います。
ad:tech tokyo 2009 thursday september 3
■デジタルブロードキャスティング戦略
(伝統的メディアブランドをデジタルの世界へ)
プレゼンター:
CNNインターナショナル社副社長/ニック・レン
CNNはテレビだけでなくオンラインのプラットフォームを活用してグローバルにニュースを配信する超有名なメディアとして知られてますが、今に至るまで直面してきた事の紹介とそこから得たこと、そしてこれからの課題を紹介。
オンラインを活用した生活者の情報発信が報道として活用せざるおえない状況になってきている。でもそれって補完にはなるけど報道そのものとして置き換わるものではない事は抑えておかないといけない。
CNNのUnedited.Unfiltered.News.と位置づけられているiReportを活用したイラン大統領選挙の事例(via mediapub)を挙げながら市民によるジャーナリズムについての紹介もあった。これを見せられると重要度が増していることは一目瞭然。
独自の取材のメカニズムで生活者が発信する情報とCNNが発信する報道におけるクロスプラットフォームをいかに作るかというところが今後の課題であるという。おそくら日本でもそうなっていくんだろう。
■tokyo innovation
モデレーター:
電通/杉山恒太郎氏
パネリスト:
GT/伊藤直樹氏、電通/岸勇希氏、tha/中村勇吾氏、Projector/田中耕一郎氏
これはもうみんなが注目するトップクリエーターが一同に勢揃いしたセッション。
技術の進化と共に生活者の行動も変化してきいる。テクノロジーはもはやクリエーティブに欠かせない要素。そんな状況の中で、パネリストの方々がどのような事に意識しているのかを事例とともに紹介。ここでは、その中で語られた印象に残った言葉をメモっておきたいと思います。
「ノンバーバルなボディランゲージ」
「広告はよりソーシャルになっていかなければいけない」
「広告はより世の中の役に立つものにならなければいけない」
「見て早わかりしない。人の興味を引き出していく」
「メディアと表現の関係」
「どうやったら広告を透明化できるか」
クリエイティブの力は国境を越えるパワーを持っていると思いますが、今までと同じような表現方法では対応しきれなくなってきている。どうやってブランデッドエンタテインメントを自然に体験させるかといったところがポイントになってくるんだろうなぁ。広告としてだけでなく、またソーシャルへの広がりがもてる情報としてのデュアル・クリエイティブ開発という点を意識していきたい。
■ブランド担当者の本音
non traditonalな広告会社であるための5箇条
モデレーター:
電通コミュニケーションデザインセンター/大岩氏
パネリスト:
インテグレート/藤田氏、ADK第一クロスコミュニケーションズ局長/井上氏、日清食品/三宅氏、ホンダ/渡辺春樹氏、
メディアをペイドメディア、オウンドメディア、ソーシャルメディアのトリプルメディアとして捉えなくてはなららくなった。
今までの従来型、いわゆるペイドメディア志向でのメディアプランニングにおけるマージン比率と業務量におけるビジネス環境上の問題が出てきていて、
すぐには難しいだろうが、"フィー制度"や"フィー制度+成功報酬型"というモデルを考えていかねばならない広告会社の課題も出てきている。
そういった課題を乗り越えていけば、クライアントと広告会社の関係はパートナー以上のもっと一緒に考えていける関係ができて、より生活者にメリットを提供できるものとなるんだろう。
■次世代広告会社への脱却
モデレーター:
株式会社電通レイザーフィッシュ代表取締役社長/渡邊竜介氏
パネリスト:
MRM Worldwide Inc. /コックスス・テファン、ネイキッド・コミュニケーションズ/ジョニー・ショウ、博報堂エンゲージメント・ビジネス局/須田和博氏、アジアパシフィック社長/ルース・スタブス
広告は変わらないといけない。今までと同じような事をしてたら広告会社も時代に適応できなくなる。マーケターとして今起きている変化を認識し、テクノロジーへの理解を深める事が重要。更にマス中心的な考え方では受け入れられない事を広告会社が認めるべきといった話もでてました。
でも技術の進歩はとても早く、目まぐるしく変わるテクノジーのトレンドおっかけるなんて無理があるのは当然だけど、博報堂の須田さんがこんなことを言ってました。「誰もやったことがないことをやるのだから、全員が素人。素人のように学び続ける姿勢をもったプロフェッショナルがこれからの時代には必要。」。ふむ。役割なんて気にしている場合ではないな。
■マーケタータレントの育成
モデレーター:
ADKインタラクティブ代表取締役社長/横山氏
パネリスト:
東芝/荒井氏、スケダチ/高広氏、青山学院大学講師/山本直人氏
終始キーワードは"OPEN"であったように感じました。このセッションは僕が参加したセッションの中でも質問も多くて、セッション自体がインタラクティブでした。
業界も会社も自分も殻に閉じこもっている場合ではなくて、もっと外に、もっと色んなものを見て色んなことを感じて、中を見るのではなくて外を見ていかないとなぁ。
※twitterでのad:tech tokyoに関するつぶやきは#adtechtokyoからご覧頂けます。
■全体的な感想
言うは易く行なうは難しな部分もありますが、世の中の動きを読みながら、普遍的な「芯になる部分」を忘れないで持っておく事ってすごく大事だなぁと意識した1日でした。いやぁ~ホント刺激的だった。